
CHANGES / MOUNTAIN SMOCK
古いミリタリーウェアを解体し、異なる背景を持つアイテムや素材を組み合わせながら、新たな一着へと再構築するCHANGES。
今回ご紹介する「MOUNTAIN SMOCK」も、そんなブランドのアプローチが色濃く表れたアイテムです。
使用されているのは、1980年代のイギリス軍で採用されていたウール製のシュラフカバー。
シュラフカバーといえばコットンやナイロン素材が一般的ですが、今回使用されているウール製のものは非常に珍しく、ミリタリーアイテムの中でも希少な素材です。
その独特な素材を、ハンガリー軍のスモックをベースとしたデザインへと落とし込んでいます。

希少なミリタリー素材が持つ表情
まず目を惹くのは、やはり生地そのものの存在感。
しっかりとした厚みを持つウール素材は、表面に起毛感があり、オリーブの色合いと相まって、奥行きのある落ち着いた表情を見せています。
ミリタリー由来の素材でありながら、無骨さだけが前に出るわけではなく、どこか柔らかさを感じさせる風合いも魅力です。
肉厚な生地にはアウターとしての存在感があり、インナーの組み合わせ次第では秋冬のメインアウターとしても活躍します。

スモックらしさを残した、特徴的な首元
デザインで特に印象的なのが、フードからフロントへと続く首元の構造。
レースアップとボタンを組み合わせた前立てに、立体的なフードと襟のデザイン。
首元を閉じるとボリュームのある表情が生まれ、開けば襟が自然に広がり、また違った印象に変化します。
ミリタリーのスモックらしいディテールを残しながらも、着方によって表情を変えられるのが面白いところ。
インナーを覗かせたり、フードの収まりを変えたりと、シンプルな着こなしの中でも十分に存在感を発揮してくれます。


ボリュームを活かしたシルエット
身幅と袖にはしっかりとゆとりを持たせ、スモックらしいリラックス感のあるシルエットに仕上げられています。
ただ大きいだけではなく、肉厚なウール素材によって生まれる自然な膨らみや、生地の落ち方もこのアイテムの魅力。
特に横から見たときの袖のボリュームや、背面にかけての柔らかなラインには独特の雰囲気があります。

そして裾にはドローコードを配置。
そのまま着用すれば、ゆったりとしたスモックらしいシルエット。
裾を絞ることで丸みのあるバルーンシルエットへと変化し、着丈もコンパクトに見せることができます。
今回のようなボリュームのあるワイドパンツと合わせた際にも、裾の絞り具合によって全体のバランスを調整できるのがポイントです。


袖口にはボタン留めのアジャストタブを備え、3段階で調整が可能。
袖口を絞ることで生地に自然なたまりが生まれ、ボリュームのある袖のシルエットをより際立たせることができます。
こうした細かなディテールによって、着用時のフォルムに変化をつけられるのも、このスモックの魅力です。

異なる国のミリタリーウェアが持つ背景を、一着の中に組み合わせた「MOUNTAIN SMOCK」。
イギリス軍の希少なウール素材と、ハンガリー軍のスモックをベースとしたデザイン。
その組み合わせだけでも十分に興味深いアイテムですが、実際に袖を通すと、素材の風合いや首元の立体感、シルエットの変化まで楽しめる一着に仕上がっています。
古い素材が持つ魅力を活かしながら、今のスタイリングに自然に取り入れられる。
CHANGESらしい再構築の面白さを、ぜひ実物でも感じていただきたいアイテムです。
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